終わらない夢を

あなたならきっと描ける

いま髙橋海人くんについて思うこと ―月刊TVnavi6月号を読んで―

 

髙橋海人くんがデビューする。

 

私が好きで好きでたまらないかいちゃんが、5月23日にKing&Princeのメンバーとしてデビューする。

 

まさか自分のオタク人生において、ジャニーズを応援して、デビュー前の子に熱を上げて、そしてその子がデビューする瞬間に立ち会えるなんて思ってもみなかった。

 

 

 

かいちゃんのことについてブログを書くのは二度目です。

時が経つのは早いもので以前の記事からもう2年が経った。

かいちゃんのことが気になって仕方がなくなって、初めて現場に赴く前のまっさらな己の気持ちを残したくて書き連ねた記事。

 

 

普段はTwitterなる便利ツールで自分の思いの丈をつらつらと吐き出すばかりの私なのですが、やはりこういうターニングとなるポイントではある程度まとまった形式で自分の思うことをきちんと整理して記録したくて、記事を書きます。

 

 

デビューが決まった髙橋海人くんについて今わたしが思うこと、考えること。

嬉しい!おめでとう!

表題にもあるように、月刊TVnaviでの岸くんとかいちゃんの対談を読んだらそんなシンプルな気持ちだけでは済ませられなくなってしまった。

 

 

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月刊誌なのでまだもう少しは店頭に並んでるから。絶賛発売中!(産経新聞出版の回し者ではない)

 

 

 

 

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さて、前述したようにかいちゃんのファンになることを決めたわたしがポエミーな心持ちで綴った記事から2年。

 

いま再びのポエムを綴るより先に、その2年前から今の今まで私がファンとしてどう過ごしていたかを記す必要があります。

 

 

 

 

 

結論から言うと、あの記事を書いてから臨んだ16年のサマステ、かいちゃん座長公演以降わたしは現場に足を運んでかいちゃんを見る、ということはできていません。

 

 

私には今世ではジャニーズJr.のオタクはできない、これを思い知らされたからです。

 

 

いや、もうね、サマステについてはほんとーーーーーに最高だったんですよ。

 

安井くんの「この国の王様!髙橋海人!」でステージに登場するかいちゃんには本当に胸と目頭が熱くなったし、公演中のかいちゃんはずっと堂々とパフォーマンスをしていて、間違いなくその時間はEXシアターを統べる王様で、私の大好きなかいちゃんだった。

 

リアデラの掛け声を言う日が来るなんて今思っても胸が震えるし、あの今も受け継がれる伝説のRemedyを見た時なんて血管100本ぶち切れたくらいの興奮だったし、かと思えばその日見学に来ていた尊先中島健人さんに褒められてほわほわデレデレとろけるメロメロかいちゃんはポリバケツいっぱいのマシュマロをひっくり返したいくらい(?)可愛かったし、この目で「髙橋海人さんは最高のアイドル」だということを確信した日になった。

 

 

今後も、かいちゃんを最高のアイドルだと思わせてくれる場があるなら、出来る限り自身の目でそれを確かめたいと当時のわたしはもちろん思いました。

 

 

ただ、そこはオタク社会の厳しいところで、単純にチケットが中々ご用意されない。

譲渡が出ていないかと探してみるも理解できない相場理解の文字ばかり。

 

これはあくまで、私が見てきた狭い視野の中で感じただけの話なのでさらりと流して欲しいのですが、デビュー組と比較してJr.界隈は遥かに治安がよろしくない。

 

自分が興味関心のない舞台、コンサートのチケットであろうととりあえず取れるものは取って、交換に出すか定価以上で取引をする傾向が強い文化圏。

あまり居心地の良い環境でなくて、自分の精神衛生を保つためにも「自分の力で当てられなかったものはすっぱり諦めよう」、というスタンスに早々と切り替えました。

 

これがまず、わたしが積極的に現場に赴くような熱心なJr.のオタクにはなれなかったひとつの要因。

 

 

でも最大の要因はこれではなく、まあ精神衛生を保つため、という面において延長線上の話にはなるのですが、

Jr.界隈生々しすぎる。

これに尽きます。

 

 

 

チケットが取れないとはいえども、当然デビュー組とは違う狭い会場、狭い世界。

その中で繰り広げられる様々なオタクたちの確執がわたしには中々耐え難かった。

 

サマステに行った熱量を携えてあの時期のわたしは、主にTwitterで公演レポや少クラレポ、その他諸々、それまではあまりマメにチェックしていなかった情報を追っていました。

それは概ね楽しいことではあったのですが、そうしていると、気持ちの良くないツイートを目にすることが度々あって。

 

端的に言えばバッシング。

それは多かれ少なかれ存在するものだと以前から知ってはいたけれど、こんなにもか、とひどく落ち込んだ。

 

かいちゃん、KING、キンプリに対して様々な人が様々に複雑な思いを抱えていることは分かっているし、それが生じるのも仕方がないことは分かっています。

100人いれば100通りの考えがあるのは当たり前で、物事をどう捉えるかなんてみんな同じなわけもないし、解釈違いが生まれるのも当たり前。

でもJr.の世界って特に、誰が、どこで、どうやって、どういうスタンスでファンでいるかが個々人によってあまりにも違いすぎて、「同じものを見ているようでまったく違うものを見ている」、そんな相違を狭い世界の中で自分自身の肌で生々しく感じてしまうのが辛かった。

 

わたしはかいちゃんを好きになるより以前から、今も、関ジャニ∞のオタクです。

彼らを同じように好きでいる人たちの中にも、わたしとは応援のスタンスが違うし、意見が合わない人なんてもちろんたくさんいます。

でも、ある程度母数の大きい社会だと自分とはすっぱり切り離して淡白に過ごしていられるというか、「考えは人それぞれ」とさらりと思えるし、多くの人がそうだと思うんです。

 

しかし、なんとなくJr.界隈はそうではないというか、自分と意見解釈が合わない人は真っ向から殴りに行く、殴り合わないにしても、負の感情の応酬が強すぎるというか、ひどく殺伐とした社会に感じました。

 

そんな空気感にあてられたのか(勝手に感じ取っただけですが)わたしも、かいちゃんを良く言わない人、悪く言う人に対してものすごく敏感になってしまったし、ものすごく簡単に傷付いてしまうようになった。

傷付いて悲しくて悔しくて、そんな心が荒んでいる時にダメ押しとばかりに、同じ海人担であるはずなのに理解できない意見を見てしまった日なんかは本当にしんどくて、誰の考えてることも分からなくなったわたしは軽いパニック状態で、(このままでは不健康なオタクになってしまう…)と距離を置くことにしました。

 

好きな物事に対してわたしはポジティブな感情しか持っていたくなくて、ずっと「楽しい」でいたいんですね。

 

わたし自身の「かいちゃんが好きで幸せ!楽しい!」を守るためにも、生々しさを感じてしまう場からは身を引いて、お茶の間でゆっくりかいちゃんを愛していこう…と思うに至りました。

 

 

 

そう決めて過ごしたこの間は、コンサート会場で得られる興奮こそなかったものの、とても健やかだったし穏やかな心でかいちゃんへの愛を募らせていた。

 

かいちゃんはどんどんどんどん、かわいさとかっこよさを併せ持つ最高のアイドルになっていくし、わたしがかいちゃんに落ちた決定打となった15年10月14日放送の少クラでのTDBだって3億回は見たけれどちっとも色褪せないし、どころか今のかいちゃんがきらきらするにつれ、輝きが増して見えた。

 

 

 

 

そうして緩やかなファンとして過ごしていたわたしが、かいちゃんの、キンプリのデビューを知った時、嬉しさと感慨深さが込み上げた後に「わたしはこれからどうやってかいちゃんのことを好きでいよう」ということを考える必要がありました。

 

きっとFCができる。入会して生々しさが怖くて遠ざけていた現場にわたしは行くのかどうか。入会はせず、今まで通りお茶の間でデビュー前より増えたメディア露出を喜び、時折コンサート会場でアイドルをしているかいちゃんに想いを馳せてみるのか。

 

どちらかというと、最初は後者の方へ気持ちが傾いていました。

 

 

それは、デビュー発表時、6人でのデビューに対してあまりにも様々な思いが渦巻いていたから。

 

お祝いモード一色なのかな?とそわそわしながら世の中の動向を探ったら、とてもとてもそうとは言えなくて、わたしはあの1月17日、雨の降る街中でどうしようもなく切なくなっていた。

 

 

平野くんと永瀬くんが「関西」であったこと。

その事実から生まれる負の感情がいつもかいちゃんへ向けられる心無い言葉になっていたとは言わないけれど、みんながみんなそうしてかいちゃんを非難するわけではないけれど、少なからず上がるバッシングの声はもうたくさんだった。

 

不用意に悲しい気持ちになりたくないと、すっかり世の中の声に怯えきったわたしは、やっぱりこの世界に身を投じることはできない…と翌日のWSで流れていた華々しいはずのデビュー会見をしょぼくれて見ていました。

 

 

 

でも、なにはどうあれわたしの大好きなかいちゃんのデビューが決まった。

 

入所したての頃はジャニーズが嫌で、辛い思いをしていて、いつ辞めるかもわからなかったかいちゃんのデビューが。

アイドルの世界なんてまったく興味がなかったけど、いつからかアイドルとして生きていく自分を、他でもない自分自身で見つけてくれたかいちゃんのデビューが。

 

アイドルとしての様々な夢を思い描いて、抱くようになったかいちゃんのデビューが決まったということは、かいちゃんのその大切な夢たちはもっと鮮やかに息づいて、この先叶えられていくこともあれば、もっと大きな夢へと膨らんでもいくということ。

 

 

まぶしい気持ちを噛み締めながら、今まで録り溜めてきたかいちゃんメモリアルを時系列順にしみじみと見返した。 

 

 

 見返したんです。

 

 

まだアイドルを楽しみきれていない頃のセクゾのバックにつくかいちゃん。

キンプリ結成時のあどけなさが残るけれど、少しずつひまわりみたいな笑顔が咲くようになったかいちゃん。

いつからか、バックでのダンスもマイクを持って歌って踊る姿も、本当に堂々としていて立派になって、それなのにパフォーマンスをしていない時は別人みたいにふわふわ甘い砂糖菓子みたいで。

 

どこをどう切り取ったって魅力的で、素敵だと思えるのも、今のかいちゃんがにこにこと笑ってくれているからこそ。

 

 

 

デビューコンサート、行きたいに決まってる。

 

 

好きでしかない。好きという気持ちしか湧かない。

 

かいちゃんのことを目で追い出したその時から、わたしはいつもいつもかいちゃんの未来に明るさしか感じていなかった。

 

 

その明るさ=デビューとは、ろくにJr.を応援したことがなかったわたしの中でいまいちピンとくるものではなくて、結び付けて考えたことはなかったけど。

というのも恐らく、ジャニーズJr.がひしめき合うこの昨今、「デビューして欲しい」とあまり強く思いを抱き過ぎない自己防衛のようなものを無意識に働かせていたのかもしれない。

 

でも今思えば、わたしはそのかいちゃんから感じてやまない明るさを、Jr.という世界の枠を飛び出したステージでずっと感じたかったんだと思う。

心の底で、いつかデビューする「髙橋海人」を待ち詫びていたんだと思う。

 

わたしがいつも、好きだ好きだと気持ちを溢れさせながら何度も何度も見ていたかいちゃんの軌跡を見返して、ようやく気付いた。

 

どんなバッシングにも負けずに、いつだって一生懸命に最高のアイドルでいてくれたかいちゃんが、その最高のパフォーマンスで周囲の声をねじ伏せてファンを増やしていったことをわたしは知っているし、現にわたしだってその一瞬間に釘付けにされた一人だったわけで。

 

かいちゃんが大きなステージで、広い世界で、今まで以上にもっとたくさんの人を魅了していく姿をわたしは見届けたい。

 

 

FCにも入る。コンサートにも行けるのであれば行く。かいちゃんが選んだこのジャニーズという人生のステージで、大きな世界に飛び出すなら、わたしだって飛び出す。

 

 

好きなものに対してことごとく重い女は、ある夜ひとり泣きながら歪む視界の中ネットバンキングにてペイジーで5000円を振り込んだ。

 

 

 

 

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という事の顛末があり、今のわたしは髙橋海人くんが世界一のアイドルになることを願ってやまない一心でこの記事を書いています。

 

本当に大好きで、本当に幸せになって欲しいと思ってる。

 

 

だからやっぱり、彼らのデビューに先駆けた入所歴の話題になるとわたしは少しだけ胸が痛くなる。

それはかいちゃんがキンプリのメンバーになった時からずっと、気に病んでいることだったから。

少クラの春うたスペシャルでまさにその話題になった時、かいちゃんがにこにこしながらも特になにも言葉を発しなかったのが、見ていてちょっと辛かった。

 

周りと比べて入所歴が短いことだとか、紫耀くんと廉くんが関西にいたことだとか、自分を取り囲むこの世界ではすごくセンシティブだということを痛いほど知っているかいちゃんが、「何も言わないようにしている」ように見えてしまった。

 

そんなこと、かいちゃんはひとつも気にしなくて良いのに。

ずっとそう思ってきたけれど、でもそういったことを気にして、考えて、いっぱい悩みながらも、舞台の上ではそんな陰りを1ミリも見せないかいちゃんがわたしは大好きなんだろうなとも思う。

 

 

そう考えていた矢先のTVnaviの対談だった。(ここでやっと副題の内容に入る)

 

 

「正直に言って2人と活動すること、一緒にいるのが怖すぎた時期もあった。」

「2人がすごすぎてそれに比べて俺はどう思われてるんだろう?っていう被害妄想しかしてなかった時期もあったよ。」

「はたから見たら紫耀と廉がシンメで俺だけひとりぼっちに見えていたかもしれないけど、2人はそう思ってなかったから。」

「気にしているのは意外と外から見てる人だったりする。俺らは何とも思ってないどころか、楽しんでる。だって紫耀と廉はすごいヤツらだし、そんな人たちと一緒にいることを認められるようになりたくて、今まで頑張って来られたんだもん。」

 

 

 

わたしはかいちゃんのことを素直で真っ直ぐで強い子だと前回の記事にも書いたけれど、この2年でもっとずっと強く、人の傷さえも優しく包み込めるほどになったんだと、それまでの胸の痛みが溶かされるような心持ちだった。

 

わたしは勝手に思いを巡らせたかいちゃんの気持ちを、勝手に自分に写し取ったような気分でいて、ずっと平野担や永瀬担の存在が怖かった。

「気にしているのは意外と外から見てる人」、本当にそうだなと思う。

紫耀くんと廉くんと一緒にいるのが怖かった時期は確かにあったけれど、一緒にいることを認められたくて、ひた向きに一生懸命頑張ってきたかいちゃんがいて。そんなかいちゃんを2人はしっかり支えてくれていて、そんな2人のことが大好きだとかいちゃんは言っている。

そこにわたしたちが勝手に思いを巡らせて、不安や懸念や疑惑を差し挟む余地なんてひとつもないことをかいちゃんは教えてくれて、遅いかもしれないけどわたしはその言葉でようやく安心ができた。

 

 

けどやっぱり、オタクは気にしたがりな生き物なので、かいちゃんの飾らない素直な言葉ひとつひとつに滲み出るこれまでの辛さや苦悩を慮ってしまうことは許して欲しいし、涙だって流させて欲しい。

 

 

アイドルというまったく未知の世界で、まだ声変わりもしていない細い身体に背負わされた重圧。

自分がいまここにいる理由も分からないまま、周囲の目に怯えて、時には泣きながらなんでどうしてを思う日々。

 

かいちゃん本人にしか分かり得ないこの辛さは、わたしたちが想像するよりもっと過酷だったろうし、わたしたちの知らないところで本当にいっぱいいっぱい悩んできたんだと思う。

 

 

辛かったね、がんばってきたね、と気安く言えるような距離の近いところでわたしはかいちゃんを見てきたわけではないし、なによりかいちゃんはそんな辛い姿はステージの上で見せたりはしなかったから。だから、その代わりに、せめて心からのありがとうと大好きという気持ちでアイドルとして生きていく道を選択したかいちゃんの姿を応援していきたい。

 

かいちゃんが誌面で語ってくれた、デビューまでの日々で自分を見つけるのが一番難しかったということ、自分の立ち位置について今でもずっと考えているっていうこと、きっとこれはデビューしたこれからも思い悩んで、もしかしたら少し苦しい時もあるかもしれない。

 

でも、そうして考えて考えて、考えられるところにかいちゃんの魅力はあるんだよ。

 

「アイドルにとって努力するのは当たり前のこと」だと普通に言えてしまうかいちゃん。そしてそれを口で語るまでもなくステージの上で自分の体ひとつで示してしまえるかいちゃんの立つステージは、今しっかり踏み締めているそのきらきら明るい場所でなにも怖れることはないとわたしは思ってる。

 

 

わたしが目を奪われた「終わらない夢を描こう」と歌う16歳のかいちゃんは、19歳になった今も、そしてこれからもまだまだきらびやかな夢を描いていく。

 

デビュー本当におめでとう。

 

最高のアイドルでいてくれてありがとう。大好きです。

 

 

かいちゃんのこれからのスーパーアイドルへの道のりが、どうか幸多きものでありますように。